■心療内科との違い
民間でクリニックを開業しているカウンセラーに相談し、場合によってはさまざまな心理療法で悩み・ストレスを解消していく方法です。相談できるテーマはカウンセラーごとに異なり、たいていは育児以外にも夫婦仲、仕事の悩みまで幅広く受けています。
病院の心療内科・精神科と民間の独立カウンセラーが違うのは、基本的に「医師免許を持っているかどうか」です。カウンセラーは医師ではありませんので、処方箋を書くことができず医療行為も行ないません。あくまでカウンセラーは私たちのような子育てに悩んでいる相談者(クライエント)の話をよく聞いた上で、いっしょになって悩み解決の方法を探していく「よき相談相手」なのです。
1人でやっているところもありますし、複数のカウンセラーを抱えているところもあります。また、精神科医と連携しているカウンセラーも多いようです。薬剤の処方ができないカウンセラーと、カウンセリングしたくても時間が取れない精神科医、お互いのメリットが一致するからです。
悩みがかなり深刻に思えるけど、相談できる相手がなかなか周囲にいない。無料かどうかにこだわらないから、すぐに相談を受けたい。……そんな人は、まずカウンセラーに相談してみるのも良い選択です。
■メリット、デメリット
カウンセラー単体の国家資格は今のところありませんが、どのカウンセラーも基本的には所属団体でしっかり研修を受けていますし、経験豊富なので相談相手としては申し分ないといえるでしょう。
それに外来が原則の精神科医とは違い、独立開業しているカウンセラーは身軽な人も結構います。1対1の対面カウンセリングだけでなく、電話相談やメール相談、さらに出張相談まで受けてくれるところも少なくありません。夫婦揃ってペアで子育ての悩みを相談できるクリニックもあるので、活用していくと良いでしょう。
聞き上手な先生だと悩みごとを話すだけでスッキリし、それだけで子育てのストレスが大幅に緩和されることもあります。
ただし医師のように国家資格がないということは、カウンセラーごとのスキルが大きく違ってくるということでもあります。「○○カウンセリング協会」などカウンセラーの民間団体は全国にたくさんありますが、必ずしも所属しているカウンセラーの知識や技量が高いとは限りません。どうしても自分に合わないなと感じたら、来院を取りやめるか別のカウンセラーを探すのも1つの選択肢です。
■利用する際のポイント
カウンセラーは相談者(あなた自身)との相性が大切なので、できることなら2人以上にカウンセリングを受けて比較したいところです。
その際は、
・こちらの話を否定せず、じっくり聞いてくれるか
・相談時間や料金体系はハッキリ開示してくれるか
・分かりやすくカウンセリング方針を説明してくれるか
・相談者を見下したような態度はないか
などがカウンセラー選びのポイントになります。
ちなみに料金の相場は、およそ60分の1セッションで8000~1万円前後(対面相談)が相場です。1回目の相談はゆっくり話を聞くために長めの時間を取ってくれるカウンセラーもいて、料金体系はバリエーション豊富です。
また、先にも書いたとおりカウンセラーは医療行為をすることが認められていません。あくまで薬物療法を使わない心理療法、カウンセリングが主体になっています。
育児ストレスによって明らかな神経症・うつ病といった症状が出ている人は、こうしたクリニックではなく心療内科を受診したほうがベターです。つまり「深い悩みがあるならカウンセラーのところ」「すでに身体的な症状が出ているなら心療内科」という使い分けになるわけです。
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